2025年12月1日より、以下の5領域について個別支援計画を作成して、個人ごとの児童発達支援プログラムを作成しています。
健康・生活 | ねらい 健康状態の維持・改善 生活リズムや生活習慣の形成 基本的スキルの獲得 1.健康状態の把握 毎日の検温・手洗い・うがいを実施し、ひとりひとりの健康状態を把握していきます。健康な心と体を育て、健康で安全な生活ができるように支援を行います。定期的なバイタルチェック等と必要な対応を行うことによって、意思表示が難しい子どもの障害の特性や発達の過程・特性を考慮し、小さなサインから心身の異変に気づけるよう、細やかな観察を行います。 2.健康の増進 睡眠、食事、排泄など基本的な生活のリズムを身につけられるよう支援します。また、健康な生活の基本となる食事の力を育て、食事形態や口腔内機能、感覚などに配慮しながら、楽しく食事ができる環境を整えます。さらに、病気の予防や安全にも配慮していきます。 3.リハビリテーションの実施 日常生活や社会生活を充実させるために、それぞれの子どもに適した身体的、精神的、社会的な訓練を行います。 基本的生活スキルの獲得 身の回りを清潔にし、食事、衣類の着脱、排泄などの基本的な生活技能を獲得できるよう支援します。 4.構造化等により生活環境を整える さまざまな遊びを通して学習できるよう、生活環境を整えます。また、障害の特性に配慮し、時間や空間を本人に分かりやすく構造化していきます。 |
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運動・感覚 | ねらい 姿勢と運動・動作の向上 姿勢と運動動作の補助的手段の活用 保有する感覚の総合的な活用 1.姿勢と運動・動作の基本的技能の向上 様々な活動内容を用いて微細運動・粗大運動の両方を支援できる環境を整えていきます。公園遊び・散歩・ストレッチ・山登りを行い、筋力の維持・強化を図ります。また、日常生活に必要な動作の基本となる姿勢保持や上肢・下肢の運動・動作の改善・習得、関節の拘縮や変形の予防、筋力の維持・強化を図ります。 2.姿勢保持と運動・動作の補助的手段の活用 姿勢の保持や各種の運動・動作が困難な場合には、様々な補助用具や姿勢保持装置などを活用し、これらを行う能力を支援します。 3.身体の移動能力の向上 自力での身体移動や歩行、歩行器や車イスによる移動など日常生活に必要な移動能力の向上のための支援を行います。 4.保有する感覚の活用 保有する視覚・聴覚・触覚などの感覚を十分に活用しながら、味覚・嗅覚なども用いり五感全てを感じられるよう、遊びなどを通して支援します。 5.感覚の補助及び代行手段の活用 保有する感覚器官わ用いて状況を把握しやすくするため、眼鏡や補聴器などの各種の補助機器を活用する支援を行います。 6.感覚の特性への対応 感覚や認知の特性(感覚過敏、鈍麻)を考慮し、環境調整などの支援を行い、感覚の偏りに対応します。砂遊び・粘土遊びなどの活動を通し、物質の変化と感覚の認知形成を行います。 |
認知・行動 | ねらい 認知の発達と行動の習慣 空間・時間・数等の概念形成の習慣 対象や外部環境の適切な認知と適切な行動の習慣 1.感覚や認知の活用 視覚・聴覚・触覚などの感覚を活用して、必要な情報を収集し、認知機能の発達支援を行います。当日の日付・曜日・スケジュールを視覚でわかるよう掲示、概念の習慣を図ります。 2.知覚から行動への認知過程の発達 環境から情報を取得して、選択し、行動につなげる認知過程の発達を支援します。 3.認知や行動の手掛かりとなる概念の形成 物の機能や属性、形、色、音が変化する様子、空間・時間などの概念の形成ち通じて、認知や行動の手掛かりとして活用できるよう支援します。タイムタイマーを用いて、活用の切り替えを視覚と聴覚にて促します。 4.数量・大小・色等の習得 数量、形の大きさ、重さ、色の違いなどの習得を支援します。 5.認知の偏りへの対応 認知の特性を踏まえ、情報処理や認知の偏りに対処して、個々の特性に配慮した支援を行います。また、こだわりや偏食などにも対応します。 6.行動障害への予防及び対応 感覚や認知の特性やコミュニケーションの困難性から生じる行動障害の予防や適切な対応を支援します。 |
言語・コミュニケーション | ねらい 言語の形成と活用 言語の受容及び表出 コミュニケーションの基礎的能力の向上 コミュニケーションの手段の選択と活用 1.言語の形成と活用 具体的な物事や経験と言葉の意味を結び付けて、体系的な言語の習得や自発的な発声を促進します。簡単なあいさつや会話など、円滑なコミュニケーションを行う事ができるよう支援します。 2.受容言語と表出言語の支援 話し言葉や文字・記号などを用いて、相手の意図を理解したり、自分の考えを伝えたりする能力を支援します。 3.人との相互作用によるコミュニケーション能力の獲得 個々に合わせた状況での相互作用を通じて、共同注意などのコミュニケーション能力の向上を支援します。 4.指差し・身振り・サイン等の活用 指差しや身振り、サインなどを活用して、環境の理解や意思の伝達を支援します。 5.読み書き能力向上のための支援 障害の特性に合わせた読み書き能力向上のための支援を行います。 6.コミュニケーション機器の活用 文字や記号、絵カードなどのコミュニケーション手段を適切に活用して、環境の理解や意思の伝達を支援します。 7.手話、点字、音声、文字等のコミュニケーション手段の活用 手話、点字、音声、文字等の多様なコミュニケーション手段を活用して、環境の理解や意思の伝達を支援します。 |
人間関係・社会性 | ねらい 他者との関わり(人間関係)の形成 自己の理解と行動の調整 仲間づくりと集団への参加 1.アタッチメントの形成 人との関係を築き、信頼関係を基盤として、周囲の人と安定した関係を形成するための支援を行います。人遊びや協同遊びの活用を通して、自己理解・他者理解を養います。 2.模倣行動の支援 遊びを通して人の動きを模倣することにより、社会性や対人関係の発達を支援します。 3.感覚運動遊びから象徴遊びへの支援 感覚遊びや運動遊び、見立て遊びやごっこ遊びを通じて社会性の発達を支援します。 4.ひとり遊びから協同遊びへの支援 ひとり遊びから並行遊びを行い、段階を踏みながら協同遊びへの移行を促して、社会性の発達を支援します。 5.自己の理解とコントロールのための支援 自己の行動や感情を理解して、コントロールできるよう支援します。 6.集団への参加するための支援 集団への参加するための手順やルールを理解して、集団活動に参加できるよう支援します。 |